ノーコード≦ローコード≦PowerBuilderのポジション
『PowerBuilderって、ローコード開発ツールじゃないよね?』『PowerBuilderは昔からローコードだよね』
『ローコードって言われれば、そうかな』・・・ここ最近、お客様とお話しをしている時によく出るフレーズです。
実は我々も同様ですが、実際のユーザ様の評価も微妙に分かれております。では、PowerBuilderの位置付けはどこになるのでしょう。
その前に、流行り廃りの激しいIT業界ではありますが、ノーコード、ローコードも他の多くのバズワードと同様、一過性のブームに終わるのでは?と早くも囁かれ始めております。
しかしながら、バズワード化したのは昨今のDX(デジタルトランスフォーメーション)ブームの影響もあり、
『全社員のデジタル人材化』『全社員を開発者』等々、誰でもプログラミングスキルを身に着けることが急務のように言われ始めていることも起因しているように感じますし、ノーコードはともかく、ローコード自体は既に1980年代には使われていたワードですので、いまさらという感じがしてしまいます。
むしろ、もう十数年前のことになりますが、所謂『EUC(エンドユーザーコンピューティング)の悪夢』を想起される方が多いのではないでしょうか。
当時は部分最適の名のもと、IT部門の管轄外で事業部門が個別にパッケージソフトを導入したり、Excelマクロを
乱発するなど、統制が効かなくなり混乱を極めるという時代がありました。
勿論、昨今のノーコード、ローコードブームを当時と同じように論じる訳ではありませんが、似たような混乱が
起きないことを願うばかりです。
PowerBuilderユーザ様の多くは内製化志向の企業が多いこともあり、比較的IT統制が効いている現場が多いように思われ、『EUCの悪夢』も対岸の火事といった企業も多かったのではないでしょうか。
このことの裏付けではありませんが、弊社がコミュニケーションを取る大半がIT部門の技術者の方ですし、また弊社が出展する展示会場などでも、『プログラミング経験が無い』『コードは書かなくても良いの?』と言われる来場者には、他のノーコード、ローコード製品ブースに行かれることをお勧めし、PowerBuilderはあくまでも、システム開発者に選ばれ続ける(プログラミングスキル必須)、プロが使う開発ツールの位置付けでご案内しておりました。
前置きばかり長くなってしまいました。PowerBuilderの位置付けですが、一般的なノーコード、ローコードツールのように誰でも使えるということではなく、やはりプログラミングスキルを持った技術者の方に、満足のいただける機能を搭載した、汎用的なアプリケーション開発ツールということになるかと思います。
とは言え、PowerBuilderに携わる者としては、ノーコード、ローコードブームが悪いことばかりではありません。何故ならば、ノーコードツールを経験した方が、より汎用性や拡張性を求め、次のステップとしてローコードツールを使い始める。そして更なる高みを目指し、PowerBuilderに行き当たるというケースが増えてきたからです。
そういう方々に共通し感じるのは、『古臭い』とか『昔の』といった固定観念が無く、まずは自社(自身)に合っているか、生産性はどうかなど、機能重視に特化してツールを選定されているな、ということです。
※余談ですが『今まで使ってきたツールは、痒いところに手が届かなくなった』というコメントも多く聞かれます
そういった方々も含め、PowerBuilderの魅力を一目でご理解いただけるようなコンテンツの拡充を、今後も進めて参りたいと思います。その一環として、初めて(または久し振りに)PowerBuilderに触れる方々を対象に、『PowerBuilder入門(PowerBuilderを動画で勉強)』をシリーズでYouTube配信しておりますので、こちらもぜひご覧いただければと思います。