2025年の崖・・・PowerBuilder営業マンの白昼夢
昨年9月に経済産業省が発表した「DXレポート」において、複雑化、老朽化、ブラックボックス化した企業のITシステムが「デジタルトランスフォーメーション」の阻害要因となり、2025年から毎年12兆円もの経済損失をもたらすと提言されました。 同省はこの事態を「2025年の崖」と呼んでいます。
DXレポートでは、DXの足かせとなっているレガシーシステムとして、主にメインフレームとクライアントサーバーで構築されたシステムを位置付けており、決して他人事と捉える事は出来ませんでした。
DXレポートからは少し離れますが、2025年にはITシステム以外にも様々な課題が予測されております。
- 昭和100年問題
- Windows10延長サポート終了
- SAP ERP保守サポート終了
- 団塊の世代が後期高齢者となる(2,200万人、4人に1人が75歳以上)超高齢化社会の到来
- 社会保障費は総額で2012年の109.5兆円から148.9兆円へと40兆円近く膨らむ見込み
今後予想される、2020年東京オリンピック前後の景気の冷え込みを考えると、現実逃避をしたくなり、ついつい瞼が重くなってきてしまいますが・・・zzz
まずは2025年の崖を越える必要があります。Appeon社から矢継ぎ早に出されるロードマップも、クライアントサーバーからの脱却(勿論、既存機能の更なる強化は継続します)が念頭に置かれており、PowerBuilder=クラサバではなく、PowerBuilder=クラウド対応が標準となります。
私の周囲でも、PowerBuilderを話題にすると枕詞のように『いまさら』というキーワードが頻繁に聞かれます。 確かに、第2のプラットフォーム(クライアント・サーバーシステム)を代表する開発ツールでもありますので、仕方がない部分もありますが、そういう意見を言われる方に向かい、『PowerBuilderは第3のプラットフォームにも対応するんですよ』『ようやく時代がPowerBuilderに追いついてきたんですよ』と、気の弱い私は声を大にして言う事もできず、今は心の中で叫んでいるだけですが・・・。
ただ、2025年を迎えるまでも無く、既存ユーザー様からは『PowerBuilderでアプリケーションのモダナイゼーションをしておいて良かった』『他言語からのリライトはPowerBuilderが最適』とお褒めの言葉をいただき、更に新規ユーザー様からは『何故、もっと早くこの情報を教えなかったんだ』という強いお叱りを受けている自分が・・・zzz
申し訳ございません。ブログ原稿を書きながら、少しだけ眠ってしまったようです。 とは言え、旧メーカーのままであれば、このような夢すら見る事も出来なかったのに、今は着々と現実になりつつある事がとても感慨深いです。
『クラサバだけのPowerBuilder』『最新のWindowsOS/DBMSにすら対応できないPowerBuilder』等々のレッテル(既存ユーザー様には多大なるご迷惑をお掛け致しました)は過去のもの。 今後は『クラウドIDE』『次世代高速開発ツール』という位置付けで、全てのPowerBuilderユーザー様が、2025年の崖を軽く乗り越えていただける製品になっていくものと確信しております。
書いていて気持ちよくなってきてしまいましたので、もう少しだけ夢見心地でいさせてください。
Daydream Believer K