在宅勤務をしながら思うこと
思い起こすと、2011年の東日本大震災後、東京ではお店から物がなくなりましたが、電車が動いていて職場はなんとか無事ということで、社会混乱によって仕事どころではなくなってしまっている状況ではありましたが、それでも毎日出社だけはするという日々が続きました。 ただ、パソコンに向かっていても地震発生後からインターネットが繋がらなくなっていたため、いくらF5キーを叩いても、携帯でいくら更新ボタンを押しても(当時の私はまだガラケーでした)、やっぱり繋がらない状態だったのでひたすらオフライン作業&オフィスの片付けをしていました。 そんな中、携帯でニュース映像を見ていた人がいたのでアレ?と思ったのですが、聞いてみるとワンセグでテレビニュースを見ているとのこと。ワンセグはデータ通信ではなく放送波を受信しているだけなので視聴にはインターネット接続は必要ないのだとか。 今では、ワンセグよりも進化してフルセグになっていて、その映像品質の違いたるやアナログから地デジになったときと同じくらい!のようです。
そして本年2020年、オリンピックイヤーということで年が明け、夢と現実の狭間の悲喜交交を目の当たりにしながらも基本的にはお祭好き、ということで徐々にボルテージが上がっていた矢先にこの新型コロナウイルス。 PowerBuilder事業における新型コロナウイルスの影響については、まずは1月に『Elevate 2019 Recap セミナー in Japan』がありましたが、お客様にご来場いただくのも、Appeon社CEOのArmeen Mazda 氏に来日いただくのも、振り返ってみるとギリギリのタイミングだったように思います。
2月に入ってからは、Appeon社の中国深センのメンバーが春節後に在宅勤務となりましたが、深センメンバーは早々にリモート環境を整え、これまで通りのサポートを提供できるよう努めてくれました。 そして3月に入り、日本でも影響が拡大し、マスク品薄、トイレットペーパー品薄、咳エチケット、時差出勤、週末の外出自粛、在宅勤務、緊急事態宣言などなど、その間にも『ソフトウェア&アプリ開発展』の延期が決まったり年度替りなどがあったりと、刻々と状況が変化いたしました。 筆者も在宅勤務となり、これまで社内で使用していたシンクライアント端末を自宅で利用していますが、出張先で仕事をする時と同じような感覚。他の在宅勤務メンバーは支給PCからのリモートデスクトップでの使用で、アクセスが集中するためか、時々動作が時差的にカクカクするようです。
新型コロナウイルスへの対策として、「3密」を避けるということで、人の動き自体がリスクとされる現在の状況では、在宅勤務にあるように、インターネット接続による「いつでもどこでも」ということがひとつのBCP対策としてますます促進されるのではないかな、と思います。 ただその反面で、3.11の時のような通信障害があった場合にはどうなるのだろうか、とも思います。 今後、IoT(Internet of Things)を加速すると言われている5G(第5世代移動通信システム)の普及がどのように世界を変化させるのか、その恩恵について話を聞くととてもワクワクして興味深いのですが、それとともに、データ通信が機能しなくなった場合はどうなるのか、それに備えたバックアップについてもよく見ていきたいと思っています。
余談ではありますが、1月の『Elevate 2019 Recap セミナー in Japan』でも、PowerBuilder資産のWeb化が参加者様の最も高い関心事項でしたので(第1位PowerBuilder資産のWeb化、第2位Web API利用、第3位C#での開発、第4位UI改善)、Appeon社製品のPowerServer Webの活躍の場は今後もっともっと広がるのではないかな、と実は期待しています。