ウィズコロナ、アフターコロナ時代のニューノーマル

ビルダーコラム

早いもので、2020年も折り返しとなる7月が始まりました。  今春はほぼコロナで明け暮れましたので、2月にPowerBuilder研修を札幌で開催させていただいたことが、はるか遠く昔のように感じられてしまいます。

ここ最近“ニューノーマル”という言葉を耳にするようになりました。  リーマンショックをご経験の方はご記憶かもしれませんが、Wikipediaなどでは『ビジネスや経済学の分野において、2007年から2008年にかけての世界金融危機やそれに続く2008年から2012年にかけての大景気後退の後における金融上の状態を意味する表現。この言葉は、以降、様々な文脈で用いられるようになり、かつては異常とされていたような事態がありふれた当然のものとなっていることを意味するようになった』とあります。

身近に起きた異常は、たしなむ程度に呑兵衛の私が、通勤経路の新橋界隈で寄り道をすることが皆無となり、日々宅飲みを続けていることぐらいですが、ふと周囲を見渡すと、やはり今までとは違った風景に出会います。

ランチでよく行く店ではいまだに座席の間隔を空けていたり、入店前に手の消毒をするよう声掛けがあったり、少し残業で遅くなると職場近くのコーヒーショップが閉店しているなど、今後はこのような事態が常態化していくことになるのでしょうか。

ウェブ会議

さて、ニューノーマルの話に戻りますと、最近、PowerBuilder関連のお打合せに際し、ビデオ会議システムでの開催をご要望されるお客様が増えて参りました。  つい先日も、首都圏のみならず、東海道や関西方面のお客様と会議を実施させていただきましたが、今後はこのような機会が格段に増えるのだろうと感じております。

これはニューノーマルとは言えないかもしれませんが、リーマンショック後に、PowerBuilderの出荷数が異常に増加したことがございました。

その頃は単純に、景気後退期は積極的なシステム投資が縮小されるが、当時はWindows XPサポート終了なども追い風となり、最新バージョンへのマイグレーションが多かったのだろうと、ともすれば後ろ向きに考えておりました。

しかしながら、今回の動きは少し違っているように感じております。マイグレーションのご相談が増えてきているのも事実ですが、ご相談内容が今までとは違い多岐にわたっていることが挙げられます。

例えば、PowerBuilder2017へのマイグレーションに合わせ、Web APIの利用を検討しているとか、現行のVDIやRDS運用をPowerServerで代替できないか?  等々、以前と比べ前向きなお話が増えて参りました。

特に最近、Windows10を正式サポートしていないPowerBuilderバージョンをご利用のお客様からのご連絡が多く、お話をお聞きすると、やはり非サポートバージョンを利用することに対する『不安感』が大半を占めておりますが、この3~5月頃に急な在宅勤務に入った際に起こったシステム不具合の解消や、コロナ禍の第2波、第3波を見据え、今のうちに最新版に上げておきたいと考えられるお客様が多くなってきているようです。

また、『久し振りなので手順が知りたい』『そもそもどこに問合せをすればよいのか分からない』といった声が急激に増えてきていることもあり、早々にPowerBuilder Japan Portalにマイグレーション関連のコンテンツをご用意させていただき、お客様のご要望にお応えしたいと考えております。

一昔前のPowerBuilderであれば、今回のコロナ禍の影響で危機的状況に陥った可能性もありそうですが、Appeon社がリリースする現行バージョンのPowerBuilderや、今後の製品ロードマップを見るにつけ、4GL時代のIDEから、DX時代のIDEへの移行が進み始めていることが実感できます。 PowerBuilder12.6以前のバージョンをご利用中のお客様はこの機会に是非、PowerBuilder2017 R3をご体感いただければと思います。

営業部 K

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