PowerBuilder最新情報セミナー
多くのお客様に集っていただいた「PowerBuilder最新情報セミナー」を開催
去る2018年12月11日(火)に、八丁堀駅近くの新川にある㈱内田洋行本社の2階CANVAS(カンバス)にて 「PowerBuilder最新情報セミナー」を開催しました。 2月20日(火)に関東ITソフトウエア健康保険組合の山王健診センター会議室で開催しました「PowerBuilder2017日本語版の発表会」に続きまして、大きなイベントとしては久しぶりの1年で2回目の開催でした。 前日より寒波襲来で急激に肌寒くなった曇天の中でしたが、それでも66社98名もの本当にたくさんのお客様に来場いただきました。
今回のセミナーは、これまでになく午前10:30~開始し、終演は凡そ午後5時までのですが、その開催目的は次の内容です。
まず米国Appeon社CIOのArmeenMazda氏より最新情報のご報告として
- 11月5~7日に、米国フィラデルフィアで開催されましたAppeon社最大のカンファレンスELEVATE2018の現地報告 ※これは3日間(有料)で約60セミナーを用意した、PowerBuilder顧客からの技術利用情報の発表も含む最大のイベント
- PowerBuilder2018(英語版)の発表報告と今後のPowerBuilder製品のロードマップの説明
そして弊社より、9月11日に出荷開始した日本語版PowerBuilder2017R3LTSバージョンにつきまして
- 製品の新機能のご紹介および変更点のお知らせ
- 既存のPowerBuilder12.6以前のソフトウエア資産のマイグレーションでの留意点のご報告
- 弊社として、WebSiteの再構築を含めて日本のIT事情の変化の中で国内政策をどうしていくか?の説明
を目的に行いました。
特に11月5~7日に米国フィラデルフィアにあるシェラトン・フィラデルフィア・ソアイエティ・ヒル・ホテルにて開催されたAppeon ELEVETE2018について全土からPowerBuilder技術者やファンが多数参加し、お客様もセミナー講師となり、3日間で60タイトルものセミナーを開催、参加者同士でも極めて深い濃い情報交換の「場」となったことを熱く語っていただきました。 もちろん12月にリリースしたAppeon PowerBuilder 2018(現在は2019とリネイム)についても、わかりやすく説明しました。 (通訳は、元SAPジャパン㈱エコシステム&チャネル統括本部マネージャーのJullian Wick氏)
Appeon PowerBuilder 2017リリース時は、当然ながらWindows10対応およびWindowsServer2016への対応を含め、過去のPowerBuilderから移行する上でのざまざまな強化ポイントを説明しました。 そして、R2版から加わったSVN&Gitソースコード管理サポートやRESTful Web Service利用などの新機能と従来機能の強化ポイントを説明しました。 最後にR3版の製品としての位置づけやR2で加わった新機能を含めていよいよ現在求められているWeb APIを使う上で重要なデータ暗号化やインターフェイスの機能追加など、生まれ変わったAppeon PowerBuilder 2017日本語版について説明しました。
ランチタイムを挟んで、PowerBuilder 2017 R3マイグレーションへの移行時の注意点についてを弊社プロダクトサポート部 神岡孝士グループリーダーから説明しました。 今回、ご来場されたお客様の大半が、現在のPowerBuilder 12.6以前のソフトウエア資産を移行される予定でしたので、会場の雰囲気も自然と緊張感が高まったのを感じました。
特に良く使われると思われる関数等の変更要素については、サンプルコードの提示や実際のケース等を交えて可能な限り理解していただけるよう、速度も意識して説明をしました。 これまで個別にお問合せをいただいた内容を含めて出来る限り理解していただけるように整理して、説明をしました。
PowerBuilder 2018(英語版)のリリースから、開発言語としてC#をサポートすること、すなわちクラウド環境へのネイティブ対応を宣言した内容で、その背景を来場者の皆様に問い掛けるようなスタンスで詳しく説明をしました。 Appeon社が考える製品としての方向性として〔モノリシックVSマイクロサービス〕というコンセプトを基に、従来のモノリシックなものづくりから、マイクロサービス化していくものづくり(機能としてのコトづくり)へとクラウド環境での開発コンテツが移行していく中で、PowerBuilderもその方向観をもって高生産性を実現できるIDEとしての機能強化が図られていくことを説明しました。 外部環境の大きな変化にも迅速に対応できるような柔軟性をもった製品化(サービス化)を目指していることを強く訴えました。
またRESTClient 、 HTTPClient オブジェクトの強化やコントロール、グラフのモダナイズなどの予定も最後に説明しました。
確かにPowerBuilder最大の特長であるデーターウィンドウ機能は、競合他社のIDE製品には、ほとんどありません。 PowerBuilderが世の中に出て、すでに30年近く経っても高生産性の評価が変わらないことは、ある意味では脅威だと考えます。 特に、日本国内では「働き方改革」が叫ばれ、若手技術者の減少や残業抑制等でプログラマーの開発(コーディング)生産性をどのように上げるか?が大きなテーマとなります。そのためのIDE環境いわゆる道具の生産性が上がらねば、本末転倒な状況であります。 その中で、PowerBuilderの特長をより活かせる使い方やまだPowerBuilderを良く知らない世代にどのようにアプローチするか?が重要になってきます。 そうした環境下での弊社のとるべき政策を説明しました。
なんとかセミナー当日に公開をしたかったのですが、十分に情報を掲載し、Appeon社のWebサイトとも親和性を図りながら、公開準備をしていることを説明しました。 特に、旧製品からのマイグレーション情報や、新しくなった価格体系、そしてなによりもエンジニアの皆様からも熱く要望をいただいておりました「エンジニア中心の技術ブログ」を準備していくことを発表させていただきました。 公開は2019年1月7日を予定しております。
午前中から長丁場のセミナーの連続であったにも拘わらず、最後まで熱心に聴講をいただきました皆様には、 僭越ですがこの場をお借りしまして、厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。
なお、会場である㈱内田洋行本社の2階CANVASは、築50年近いビルの内部を全面リノベーションし、常に最新のIT機器を非常にコストの安い施工でメンテナンスや増設ができる仕組みを持った登壇者と受講するお客様の距離が近い快適なセミナー空間でした。 スマートインフィルというアルミ材質のフレームで会場を構成しています。 このスマートインフィルの大きな特徴は、①最新のIT空間を構成する、②電源や通信ケーブルをフレーム内に収納する、③プロジェクター、音響、PC、LED照明、大型スクリーン、センサー等のITデバイスを装着・脱着が簡単にできることです。 ウッド製のステージと落ち着いた配色の空間構成で、開放感のある中にもセミナーに集中できる空間デザインになっていました。