Elevate 2019 Recap セミナー in Japan 開催レポート!

ELEVATE 2019 Recap セミナー in Japan 開催レポート

2020年1月28日(火)、株式会社内田洋行本社2階CANVAS(カンバス)にて「Elevate 2019 Recap セミナー in Japan」を開催しました。

セミナー前日は一部地域では雪が降り、当日は朝から雨が降り続く中ではありましたが、今回も本当に多くのお客様にご来場いただきました。お足元が悪い中ご来場いただいた皆様、心より厚く御礼申し上げます。

今回のセミナーでは2019年10月28日~30日に米国フィラデルフィアで開催されたELEVATE 2019 キーノートセッションの中から注目すべき最新情報などを、Appeon Inc. President & CEO Armeen Mazda 氏からの説明と、日本コンピュータシステム プロダクトサポート部メンバーのデモンストレーションで詳しくご紹介しました。

この記事では各セッションで説明された内容を簡単にご紹介させていただきます!!

 

.NET DataStore

最初のセッションではArmeen CEOより、PowerBuilderの優れたテクノロジーであるDataWindowのC#版とも言える「.NET DataStore」について説明しました。.NET DataStoreはC# Web APIの開発に特化した機能ですが、APIを活用したサービスを提供することで、短期間で大きな成長を遂げた企業の事例を交えながらその利点を説明しました。

機能の詳細についてはプロダクトサポート部 阿久津 太よりデモンストレーションで説明しました。PowerBuilderユーザーであれば親しみやすく、イメージがしやすい機能だと思います。

.NET DateStore プレゼンテーション資料.NET DateStore プレゼンテーション資料

 

Web API Development

続いてのセッションでもArmeen CEOにご登壇いただき、C# Web APIを容易に開発することができる新しいC# IDE「SnapDevelop」について説明しました。PowerBuilder 2017 R3ではWeb APIを利用するシステムの構築は可能でしたが、PowerBuilder 2019からはこのSnapDevelopを使用することで、C# Web APIの開発も可能になります。

Web API Development 阿久津

Armeen CEOからは、SnapDevelopを使えば「たったの120秒でAPIが開発できる」と発表されましたが、阿久津のデモンストレーションでは、まさかの77秒で開発完了! テストツールやデバッガーなども統合されており、保守性、生産性の高さに大きな期待を持てるIDEになっていると思います。

Web API Development プレゼンテーション資料Web API Development プレゼンテーション資料

 

C# Migration

休憩をはさみ、再びArmeen CEOにご登壇いただきました。SnapDevelopを使えばC# Web APIを簡単に開発できることは先ほどのセッションでも説明しましたが、さらにPowerScriptで作成したビジネスロジックをC#へコンバートするツール・ライブラリを提供すると説明しました。しかもその変換率は80%以上とのこと。

このセッションでも阿久津からPowerScriptからC#へどのように変換されているのかを、デモンストレーションで丁寧に説明しました。画面周りに関してはC#へコンバートすることはできませんが、PowerScript のビジネスロジック部分を非常に高い変換率で C# にマイグレーションできる機能を短期間で開発したAppeon社の技術力の高さには驚きです。

C# Migration プレゼンテーション資料C# Migration プレゼンテーション資料

 

PowerBuilder最新ロードマップ

Armeen CEOからの発表はこのセッションが最後となりました。 これまでの発表でもAPIの開発や連携が可能になるといったPowerBuilderの飛躍的な進化が伺えましたが、クラウド/デスクトップアプリケーションに関するさらなる機能追加・拡張予定などの魅力的な計画があり、この先のPowerBuilderにも大きな期待が持てる発表でした。

PowerBuilder最新ロードマップ プレゼンテーション資料PowerBuilder最新ロードマップ プレゼンテーション資料

 

PowerScript新機能

再度休憩をはさみ、プロダクトサポート部 神岡 孝士からPowerScriptの新機能や、PowerBuilderには実装されていないQRコード生成を、APIを活用して実現するといった実用的な事例についてデモンストレーションを交えて説明しました。

PowerBuilder 2019から新しいUIテーマや、リボンコントロールが追加され、開発されたアプリケーションのデザインを簡単に変更できるようになりました。UIの変更は、Appeon社が提供しているいくつかのUIテーマの中から好みのテーマを選択するだけなので、本当に簡単です。さらに、UIテーマ自体のカスタマイズも可能です。見慣れたUIも良いですが、フラットなデザインの新しいUI。お勧めです。

 

PowerBuilder Japan Portal紹介

最後のセッションではプロダクトサポート部 シニアマネジャー 武田 佳久より、今ご覧いただいているPowerBuilder Japan Portalや、活用しているSNSについて紹介しました。

PowerBuilder Japan PortalではAppeon社製品のリリース情報はもちろん、技術情報を発信するテクニカルブログや、関連するサイトへのリンクなど、PowerBuilderに関連した様々な情報を集約しています。またFacebookやTwitter、Instagramなど、SNSも活用して情報をいち早く発信していますので、是非フォローしていただければと思います。

 

今回は具体的な新機能の紹介が満載で、PowerBuilderの進化・発展を強く実感できるセミナーでした。C# Web API開発やUIテーマの変更等、PowerBuilder 2019に大きな期待を持っていただけたのではないかと思います。ただし・・・英語版は2019年5月31日にリリースされていますが、日本語版のリリースはPowerBuilder 2019 R3をターゲットにしており、そのリリース時期は2021年春頃を予定しています。日本語版ユーザーには今しばらくお待ちいただく事になりますが、進化を続けるPowerBuilderに是非ご期待ください!!

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