PowerBuilder 2019 R3 (Build 2722) 日本語版 GA

PB2019リリース

2021/7/26 追記

本リリースについて不具合が確認されています。修正パッチが提供されていますのでページ下部をご覧ください。


Appeon PowerBuilder 2019 R3 (Build 2722) 日本語版 GA がリリースされました。

データリッチビジネスアプリの開発を加速させるソフトウェアプロバイダーである Appeon 社が PowerBuilder 2019 R3 日本語版の一般提供を発表しました。このリリースでは、日本のユーザーに PowerBuilder アプリケーションの UI 、機能、およびアーキテクチャを最新化するさまざまな画期的な新機能をもたらします。コードレスな方法でアプリの UI を最新化し、PowerClient を使用してクライアントアプリのインストールと更新を安全に自動化し、データウィンドウテクノロジーを使用して C# REST API と .NET アセンブリを作成できます。PowerBuilder 2019 R3 は、他の多くの重要な新機能を提供する一方で、以前の LTS バージョンを置き換える長期サポート (LTS) バージョンです。

PowerBuilder 2019 R3 日本語版のハイライト

配布の自動化

  • PowerClient
    • PowerClient は、HTTPS を介したクライアントアプリのインストールと更新を安全に自動化し、クライアント / サーバーとクラウドの両プロジェクトタイプをサポートします。クライアントファイルは暗号化 / デジタル署名され、実行前に整合性が検証されます。インストールプログラムの作成、ユーザーへのアプリ配布、アプリの最新の状態の維持に関連する労力とコストを排除します。

UI & UX モダナイゼーション

  • UI テーマ
    • PowerBuilder アプリケーションの UI にスキンを適用し、コードレスな方法でモダンな見た目と外観を即座に実現します。UI テーマは、事前に作成されたテーマを選択 / 独自テーマを提供するだけで、ビジュアルオブジェクトの最新レンダリングを提供します。この機能は、ビジュアルオブジェクトの特定インスタンスにさまざまなスタイルを定義し、きめ細かい制御ができるように拡張されました。
  • Apache ECharts
    • Apache ECharts は、PowerBuilder およびデータウィンドウテクノロジとシームレスに統合されるようになりました。デモアプリは、モダンなインタラクティブチャートを利用して PowerBuilder を簡単でリッチにする方法のデモンストレーションを提供します。ゲージ、ヒートマップ、ローソク足、散布図、ファンネルなどの新しいグラフスタイルでデータを視覚化します。そして、グラフデータをすばやくドリルダウン、セグメント化、およびフィルタリングします。
  • Web Browser コントロール
    • HTML5 互換、HTTP/2 プロトコルのサポート、より強力なセキュリティをサポートしている Chromium ベースの Web ブラウザーコントロールが提供されます。新しいブラウザーは、Web コンテンツを安全に表示できるだけでなく、JavaScript と PowerScript を同期 / 非同期的に簡単に統合できます。また、Basic 認証と Digest 認証もサポートしています。
  • TX Text Control
    • TX Text Control RichTextEdit は、64-bit サポートとして PowerBuilder に統合されています。64-bit にコンパイルする場合、RichText は 64-bit の TX Text Control を使用します。これは、PowerBuilder 2017 R3 日本語リリースで使用されているコントロールと比較してより強力で最新のものです。
  • RibbonBar コントロール
    • アプリケーションの利用者に、モダンで広く受け入れられているナビゲーションメカニズムを提供します。RibbonBar Builder を使用して RibbonBar コントロールを簡単に定義し、PowerScript でプログラム的に操作できます。
  • Microsoft UI Automation
    • PowerBuilder は Microsoft UI Automation フレームワークをサポートしたことで、アプリをよりアクセシブルにし、プロセスを自動化する可能性が広がります。 accessible プロパティを構成するだけで、自動テストツール、RPA ツールの活用やアクセシビリティ規定に準拠することができます。
  • REST Web API Client
    • REST Web API を使用するための強力なクライアントが提供されています。クライアントは、JSON データ形式 (GZip 圧縮データを含む)、JWT または OAuth2.0 トークン、およびフル CRUD 機能用に一般的に使用されるすべての HTTP メソッドをサポートします。また、データウィンドウおよびデータストアとの密な統合をサポートし、データの自動インポート / エクスポート、およびデータバッファの処理を行います。

IDE の強化

  • 複数ランタイムバージョンでのコンパイル
    • PowerBuilder IDE は、アプリケーションの実行、デバッグ、およびコンパイルに使用するランタイムバージョンの切り替えをサポートするようになりました。メジャーバージョン、リビジョン、およびメンテナンスリリース前後の両バージョンを切り替えることができます。これにより、開発者はランタイムの影響を受けることなく IDE の拡張機能を取得し、さまざまなランタイムバージョンで複数プロジェクトを維持し、ランタイムバージョンを簡単に戻すことができます。
  • Git 強化
    • Git 統合が大幅に強化され、PowerBuilder IDE 内から複雑な Git 操作を実行できるようになりました。ブランチの作成と切り替え、競合のマージ、詳細なエラーログの確認が簡単にできるため、PowerScript プロジェクトで Git を使用する際の生産性が大幅に向上します。

データベースの強化

  • PowerScript プロジェクト
    • 新しい Microsoft OLE DB ドライバー (MSOLEDBSQL) のサポートを提供します。 これは、SQL Server 2012 – 2019 をサポートし、Microsoft によって非推奨となったネイティブクライアント (SQLNCLI) を置き換えます。
  • C# プロジェクト
    • すべての主要なリレーショナルデータベースをサポートします。またデータベースの互換性を大幅に拡張し、Amazon Aurora および Azure クラウド固有のデータベースタイプ、SAP HANA、Sybase ASE をサポートします。

C# REST API 開発

PowerBuilder 2019 R3 日本語版では、C# REST API 作成を自動化する一連のツールと、既存の PowerBuilder のビジネスロジックの 80 〜 95% を C# REST API に自動的に移行するためのコードコンバーターを提供します。

  • SnapDevelop
    • C# REST API とライブラリをすばやく開発するための IDE で、Visual Studio の軽量版として代替できるように設計されており、使いやすく、生産性が高く、必要なものが提供されているため、すぐに使えます。
  • .NET DataStore
    • 非ビジュアルデータウィンドウおよびその他の一般的に使用される PowerBuilder 機能をピュアな C# で実装できます。これにより、既存のデータウィンドウオブジェクトと PowerBuilder スキルを活用して、ロジックを任意の UI テクノロジーと共有できます。
  • PowerScript Migrator
    • PowerBuilder のビジネスロジック (非ビジュアル PowerScript および埋め込み SQL) の 80 〜 95% を C# に自動的に移行する為のコードコンバーターです。

 

PowerBuilder 2019 および各リビジョンのすべての新機能については、PowerBuilder Release History (英語) を参照してください。

※PowerBuilder 2019 R3 に付属している PB Examples デモアプリについて、アプリケーションオブジェクトには RichTextEdit コントロールとして “組み込み TX Text Control ActiveX 15.0” が選択されていますが、組み込みの PowerClient アプリケーションでは “組み込み TX Text Control ActiveX 28.0” が選択されているため RichTextEdit 機能が正しく動作しない事象が確認されています。

※このバージョンでは SnapDevelop IDE のツール「DB サーバーエクスプローラー」で ODBC 経由によるデータベース接続を作成した場合に、IDE 上で対象のデータベース情報の閲覧/操作ができません。 このため ODBC 経由で接続する場合はサードパーティのデータベース管理ツールをご利用ください。 この問題は将来のバージョンで修正される予定です。

インストールは Appeon ウェブサイトの User Center から “PowerBuilder Installer” をダウンロードし、利用したいコンポーネントを選択してインストールできます。オフライン環境向けのスタンドアローンインストーラーパッケージも “PowerBuilder Installer” からダウンロードすることができます。


2021/7/26 追記

このビルドには PrintGetPrinter、PrintSetup 関数に関する下記の不具合があります (記事のタイトルでは PrintSetPrinter とありますが、PrintGetPrinter、PrintSetup 関数に問題があります)。

PrintSetPrinter 関数でアプリケーションが利用するプリンターを変更できない

アプリの実行中に OS のプリンターを変更すると現行のプリンターが変更される

この問題に対する緊急パッチが Appeon 社より提供されています。 下記のリンクよりダウンロードし、手順を参照してインストール済みの DLL を置き換えてください。

PowerBuilder 2019 R3 Build 2272 用修正パッチ (PBSHR.DLL)

  • インストール済みの PBSHR.DLL をバックアップします。 (デフォルトのディレクトリは “C:\Program Files (x86)\Appeon\Common\PowerBuilder\Runtime 19.2.0.2722”)
  • PBSHR.DLL をダウンロードしたファイルに置き換えます。
  • コンピューターを再起動して動作を確認します。

なお、パッチについてはあくまで緊急回避用となっていますので、適用後は必ず動作の検証を十分に行ってください。

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