マイグレーションしないリスク

マイグレーションしないリスク

2020年1月にWindows 7がサポートを終了し、メーカーサポートが提供されている環境へ移行されたお客様がほとんどではないかと思いますが、ご利用されているアプリケーションのマイグレーションはお済みでしょうか?

サポートが終了した環境で使用するリスクは皆様十分にご存じだと思いますが、アプリケーションについても安定して利用するためには移行先の環境にあわせてマイグレーションする必要があります。「アプリなんて動けばいいんじゃないの?」と思うお客様も少なくないのではと思いますが、ここではサポートが切れたバージョンで使用する場合のいくつかのリスクを紹介します。

 

不具合や問題が解決しない

メーカーがサポートを終了したバージョンを使用してお客様自身で解決できない不具合や問題が発生しても、メーカーはそのバージョンに関するお問い合わせには対応しませんので、事象に関する調査や修正版の提供などは行われません。そのため、問題の解決までに膨大な時間を費やしたり、結果として解決に至らず、業務に支障をきたすリスクがあります。SAP PowerBuilderの最終バージョン「12.6」は2018年6月30日にメーカーサポートを終了しておりますので、12.6以前のバージョンをご利用のお客様はご注意ください。

サポート期間中のバージョンであれば不具合と思われる事象に関するお問い合わせに対応しますので、メーカーが考えられる可能な限りのワークアラウンドが提供されますし、緊急度の高い不具合と認められた場合は修正版も提供されます。何かあってからでは対応に時間を費やしてしまいますので、サポートが切れたバージョンをお使いのお客様は、サポートされているバージョンへのマイグレーションをご検討ください。

また、Appeon PowerBuilderはLTS(Long-Term Support)バージョンを採用しており、LTSに指定されたバージョンはリリース日から最低5年間の長期サポートが提供されます。メジャーバージョンごとに機能強化やバグFixを目的としたリビジョンアップ版がいくつかリリースされますが、各メジャーバージョンの最終のリビジョンアップ版がLTSに指定されますので、頻繁にアップデートをしないお客様にオススメです。

※2021年7月現在、最新のLTSバージョンはAppeon PowerBuilder 2019 R3です。

 

最新のOSに対応できない

前述の説明の通り、メーカーサポートが終了したバージョンに対して不具合への対応は行われませんが、最新のOSにも対応できません。Windows 7のサポート終了に伴い、Windows 10へ移行されたお客様が多いと思いますが、SAP PowerBuilder 12.6以前のバージョンはWindows 10に対応しておりません。 とはいえ、12.6以前のバージョンでもWindwos 10上で動作するケースはありますが、ご利用のユーザー様からは、

「画面のレイアウトが崩れたけど、動いたからそのままにしている」

「たまに意図しない動作をするけど、大した影響はないからその都度対応している」

という話をわりと頻繁に聞きます。ただし、これらの状況のままでは、せっかく創意工夫を凝らした素晴らしいアプリケーションであっても、操作性が損なわれてしまい、業務の生産性は改善・向上しません。また以前よりは

「Winodws 10のFeature Updateを適用したらアプリケーションが落ちるようになった」

といった話を聞く機会が増えております。PowerBuilderは、本当に多くの企業や団体のミッションクリティカルなシステムで利用されているIDE製品です。対応していないOSでの使用を続けている場合、ある日突然アプリケーションが使用できなくなる危険性は当然高くなります。このことは、自社内に留まらずお取引先様や一般の方々へのサービス低下という対外的リスクも抱え込むことにつながります。ぜひ、一日も早くマイグレーションをご検討ください。

PowerBuilder 12.6と2019で対応しているOSについては下記の対比表をご参照ください。

【PowerBuilder 対応OS対比表】
OS SAP PowerBuilder 12.6 Appeon PowerBuilder 2019
Windows 8.1
Windows 10 ×
Windows Server 2016 / 2019 ×

※Windows 7は2020年1月にサポートを終了しており、Windows 8.1は2023年1月サポート終了予定です。

※Windows Serverは実行環境のみのサポートであり、開発環境としてはサポートしていません。

 

最新のDBMSに対応できない

メーカーサポートが終了したバージョンでは最新のOSへの対応と同じく、最新のDBMSにも対応されません。最近ではOracle 18cおよび19cへの対応についてのお問い合わせが増えてきておりますが、SAP PowerBuilder 12.6以前のバージョンも対応されません。詳細については未確認ですが、SAP PowerBuilder 12.6以前のバージョンでは接続に失敗するケースがあるようです。

Appeon PowerBuilder 2019はOracle 18cおよび19c、Microsoft SQL Server 2019といった最新のDBMSサポートに加え、PostgreSQLもサポート対象となります。OSに限らずDBMSを移行する時も、その環境にあわせたアプリケーションのマイグレーションが必要です。

PowerBuilder 12.6と2019で対応しているDBMSについては下記の対比表をご参照ください。

【PowerBuilder 対応DBMS対比表】
DBMS SAP PowerBuilder 12.6 Appeon PowerBuilder 2019
Oracle Database 12c
Oracle Database 18c / 19c ×
Microsoft SQL Server 2012
Microsoft SQL Server 2014~2019 ×
SAP SQL Anywhere 16
SAP SQL Anywhere 17 ×
PostgreSQL 10~12 ×

※PowerBuilderユーザーが利用の多い製品を掲載しております。

※2021年7月時点での情報です。動作環境の詳細や最新情報についてはお問い合わせください。

 

SAP PowerBuilder 12.6以前のライセンスは購入出来ない

お客様のご事情で、12.6以前のバージョンを使用した開発・改修を行わねばならない時に、「保有ライセンス数だけでは困るので追加購入したいのだが・・・」というお問い合わせが、結構あります。ただし、SAP PowerBuilder 12.6は2018年1月31日をもって販売を終了していますので、12.6以前のライセンスは購入できません。結果として、想定していた人数での開発ができず、作業スケジュールに大きな影響が出るリスクがあります。

Appeon PowerBuilderはサブスクリプションライセンス(1年間の使用権)で提供され、サブスクリプション期間中はAppeon社からリリースされている全てのバージョンが使用できます。Appeon PowerBuilderへマイグレーションした後は必要な時に、必要な数だけライセンスを購入できますので、急な対応が発生してもライセンスの数が不足する事に起因するリスクから解消されます。

 

最近のテクノロジーに対応できない

過去バージョンのPowerBuilderは、当然ながらその当時のテクノロジーへの対応ですので、最近普及しているテクノロジーに対応していません。例えばSAP PowerBuilder 12.6以前のバージョンではGit/SVNといったバージョン管理ツールやWeb APIとの連携もサポートされていないため、生産性も向上せず、ユーザーが求めるシステムを構築できない可能性があります。

最新のPowerBuilderではリリース時点で普及している一般的なテクノロジーをサポートしていますので、Appeon PowerBuilder 2019であれば、Git/SVNの利用やWeb APIの呼び出しもサポートされます。さらに、C# Web APIの開発も可能となりましたので、Web APIと連携したハイブリッドなシステムを構築できます。もし「PowerBuilderってスタンドアロンかクライアント・サーバー型アプリケーションしか開発できないでしょ?」と思われているお客様がいましたら、PowerBuilderの最新機能をぜひチェックしてください!

 

品質管理(保証)部門からの指摘

最近、増えてきているマイグレーション案件は、社内の品質管理(保証)部門からの指摘により検討をスタートすることになったというケースです。

Windows 7やOracle 11gのサポートは既に終了し、Oracle 12cのサポート終了期限も2022年に訪れることから、自社グループ内で運用している業務システムにおける「保守性の担保」について、指摘をされるとのことです。つまりは、「業務システムとしての保守性が担保されていないシステム」の対象とされるのです。

もちろん、社内や企業グループ全体で数多くの業務システム移行計画の中で優先順位は低い場合でも、既にリストアップされている場合がほとんどですが、システム環境においての「保守性」の判断としてメーカーおよびベンダーサポートが受けられるか?などのITガバナンス・リスク対応として「不適合」対象として指摘されてしまうことです。 特に、大手企業や上場会社グループのお客様からのお問い合わせが、増えてきています。

 

Windows 11 を見据えて・・・

2021年6月、Microsoft社が次期 Windows OS 「Windows 11」を発表しました。またWindows 10のサポートも2025年10月終了の予定をしているようで、いずれはWindows 11以上を搭載したPCしか手に入らない状況が訪れるのではないかと思います。Windows 11のリリース以降、PowerBuilderもWindows 11をサポートしたバージョンがリリースされることになるかと思いますが、使用しているバージョンが古ければ古いほど最新版との非互換は多くなり、すなわちマイグレーションの工数の増大につながります。

「故障により新しいPCを調達したがWindows 11を搭載したPCしか入手できず、過去のバージョンで開発したアプリケーションでは正常に動かなかった。だけど今からマイグレーションするにしても時間がかかりすぎる。」

といった状況に陥らないように、セキュリティの問題だけではなく将来的なOSの移行に備えてアプリケーションも速やかに移行できるように、常に最新のバージョンを使用するようぜひご検討ください。

 


 

備えあれば憂いなし!!

ここで挙げたリスク以外にも、サポートが切れたバージョンでの使用には多くの課題が存在します。リスクを回避し、安心してアプリケーションを使用するためにはサポートが提供されている環境・バージョンで使用する必要があります。リスクを回避するという目的だけであれば、クラウドサービスやパッケージの導入、別言語での刷新なども検討の候補になるかと思いますが、アプリケーション利用者の再教育も含めて多大な導入コストが必要になります。

PowerBuilderは圧倒的な開発生産性に加えて、お客様の細かな要望に応えられるさまざまな機能が備わっていますので、一般的なクラウドサービスやパッケージでは実現できない、お客様ならではのシステムを迅速に開発できます。Appeon PowerBuilderではWindows 10やOracle 18cおよび19cといった最新のOS・DBMSへの対応はもとより、マイグレーションするメリットとして移行後に数多くの魅力的な新機能を活用しシステム拡張が柔軟にできます。まだSAP PowerBuilderをお使いのお客様はリスクヘッジの意味も含めて、Appeon PowerBuilderへのマイグレーションをぜひご検討ください!!


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