【出張編】Appeon社ってどんなとこ?
こんにちは、サポート部の明石です。
私は、3月6日~9日に Appeon 社とのミーティングのためサポート部のメンバーと中国は深圳を訪問しました。
ご存知の方も多いかと思いますが、深圳は今、「アジアのシリコンバレー」とも呼ばれており、世界的にもIT産業を中心として急成長を続ける一大都市になっています。中国で人気のメッセンジャーアプリ、微信 (WeChat) の開発元であるテンセント (Tencent) やドローンで有名なDJIなどの本社があり、Appeon社もその深圳に15年ほど前からオフィスを構え、現在はPowerBuilderとPowerServerの開発、サポートを行っています。
今回、私たちは香港を経由しフェリーで深圳へ向かいました。羽田から香港まで飛行機でおおよそ4時間程、香港から深圳蛇口までフェリーで30分程度、さらに深圳中心部へはタクシーで20~30分かかります。
深圳は1年のうち、4~10月は夏、1~2月が冬といった気候のようですが、私たちが訪問した時はシャツだけでは肌寒く感じ、ジャケットも必要な気温でした。翌日Appeon社の方に聞いたところ「先週は、半袖一枚で過ごせたよ。」と話していました。訪問時は、比較的涼しく日本との大きな気温差が無くてよかったです。
朝10時の飛行機に乗り、宿泊先のホテルへは夕方17時過ぎに到着となりました。初日と最終日は、移動でほぼ1日が経過してしまいました。
今回の宿泊先は、Appeon社からも近いということでセントーサ ホテル シェンヂェン フェイチュイ ブランチ (Sentosa Hotel Shenzhen Feicui Branch) を利用しました。こちらのホテルは、深圳中心部である福田からは西寄りに位置しています。
前回私は5年以上前にAppeon社を訪問しましたが、建設中ということもあり外観がむき出しのビルが多く、タクシーも古い車両が多かったのですが、今回の訪問では見渡す限り高層ビルが立ち並び、タクシーはほとんどが電気自動車となっていて、初っ端から爆速進化を肌で感じました。
いざAppeon社へ
2日目、3日目は、Appeon社でミーティングです。
Appeon社への移動はホテルからタクシーを利用したのですが、タクシーがまったく捕まりません。深圳では滴滴出行 (DiDi) などのタクシー配車アプリを利用してタクシーを呼ぶことが多いようで、ホテルの前へ次々とタクシーは停車しますがすべて予約済みのタクシーのみ。大通りに出て、タクシーを探すもまったく捕まらず。。。
あきらめて再びホテルへ戻り、ホテルのフロントスタッフへお願いしてタクシーを呼んでもらいました。が、スタッフの方がタクシーを呼び出す際もやはりタクシー配車アプリを利用していました。
5分ほど待ちタクシーが到着、ようやくタクシーに乗ることができました。タクシーに乗るまでに1時間以上、右往左往していたかと思います。
(3日目は、事前にタクシーをお願いしたのでスムーズに乗ることができました!)
ちなみに、サポート部のメンバーがタクシー配車アプリのインストールを試みたところ、中国の電話番号もしくは認証IDが必要とのことでインストールできませんでした。
皆様も中国でタクシーをご利用の際は、ご注意ください。
ホテルからタクシーで走ること10分程、Appeon社のオフィスへ到着しました。
やはり5年前の訪問では外観むき出しのビルでしたが、今では立派な外観が完成していました。
エレベーターに乗って9階へ、フロアの一角がAppeon社の深圳オフィスになります。Appeon社のエントランスには、中国の旧正月(春節)を祝う装飾が一部残っていました。
会議室に案内され、ミーティングの準備をしながら外の景色を眺めましたが目の前には大きな公園が広がっており、その先に大きなビル群が見渡せます。天気の良い日は、景観がよさそうです。
Appeon社へ到着後、休む間もなく事前に報告していたAgendaをもとに、Webサイトやセールスを中心としたマーケティング、またプロダクトを中心としたテクニカルな内容についてミーティングを行いました。
マーケティング担当のSallyさんとは、今後のAppeon社ウェブサイトの計画やスケジュール、Appeon社の取り組みについて情報共有を行いながら、2019年にNCSで公開したPowerBuilder.jpに変わる新しいポータルサイトとなる当サイトPowerBuilder Japan Portalへ、今後より多くの情報を日本のユーザーに提供できるようAppeon社との連携強化を行っていく方針について協議しました。
テクニカルミーティングでは、Appeon製品 プロジェクトマネージャーであるJulieさんを中心にサポートリーダーのLiさん、ドキュメント担当のTracyさん、またPowerBuilder開発リーダーであるSaiさんといった複数メンバーとミーティングを行いました。Appeon社でのPowerBuilderやPowerServerの開発状況や開発に関する取り組みについて情報共有した後、PowerBuilder 日本語版のバグに関する認識合わせや日本のPowerBuilderユーザーからのリクエストなどについて長時間に渡って激論、相互理解を交わしました。
ミーティングの合間合間で、Appeon社CTOであるJohnさんとPowerBuilder 2019の新機能となるC#に関して、今回この機能を追加した経緯や機能に関するミーティングを行いました。Johnさんの話では、今後のPowerBuilder Cloud対応を見据えてC#に関する対応を進めているとのことで、このプロジェクトはJohnさんが中心となって進めているということでした。
※マーケティング担当のSallyさんも撮影しましたが、残念ながら掲載NGとのことでした。。。
前回訪問時に比べて、社員数も倍近くの100人以上に増えているそうで、私たちが訪問した際も常に面談が行われている状況でした。Appeon社として、引き続きPowerBuilderおよびPowerServer製品の開発に力を入れていく姿勢が垣間見えました。
余談になりますがAppeon社では、福利厚生の一環として毎日果物を社員に振る舞っているそうです。私たちが訪問した際も、スイカやミカン、ぶどうなど多くの果物をご馳走してくれました。
※ 珍しいのでお見せしたかったのですが、写真を撮り忘れてしまいました。。。
併せて、Appeon社のマグカップに入ったコーヒーやお菓子なども用意してくれました。
3日目の3月8日は、国際女性デーということで中国では女性は半休になるそうです。そのため、午後は製品テストリーダーであるStevenさん、サポートリーダーのLiさんと一緒に昼食に出かけました。食べたいものをリクエストされたので、”ラーメン” をリクエストしたところ、中国ではラーメン単品というお店は少ないそうで西贝莜面村というレストランを案内してもらいました。
今回のAppeon社訪問で驚いたこと、それは訪問前に私たちのボスから噂には聞いていたのですがQRコードの普及率の高さです。食事の注文や駐車場利用時も含めあらゆる場所にQRコードが用意されており、多くの方がそれを当たり前のように利用していました。最近では、日本でもQRコードを利用するケースも増えてきていますが、中国ではすでにかなりの場所に普及していて、無くてはならないツールになっていると感じました。
携帯を利用しながら注文をした後、取り皿などを用意している間に何故か砂時計がでてきました。話を聞いてみると、このお店の面白いシステムとして「注文いただいた品は、砂時計の砂がすべて下に落ちる前にすべて用意します!」ということのようでした。仮に、注文の品が出そろう前に砂がすべて落ちてしまった場合は、割引などをしてくれるシステムになっているそうです。
結構な品数を注文したので大丈夫なのかな?と思っていましたが、どんどんと食べ物が用意され、あっという間に出そろってしまいました。その間、10分程度でしょうか。大人4人で食事をしてほとんどが食べきらずに残ってしまう程のボリュームでしたが。。。
帰国後、調べてみましたがこの砂時計の砂が落ちきるまでに25分ほどあるそうです。
量はともかくとして、味はとても美味しかったです。
Appeon社訪問で感じたこと
今回、Appeon社へ訪問して感じたこと。
まずは、深圳という都市が噂通り物凄いスピードで進化を続ける都市であり、今もあらゆる場所でビルの工事が行われていることからそのスピードが緩んでいないということ、地価も東京より高いそうで今後どこまで発展していくのか非常に楽しみだなと感じました。
その都市にオフィスを構え開発を行っているAppeon社からは、今後も新しい技術を踏襲したPowerBuilderやPowerServerがリリースされていくのでは、と期待感が非常に高まりました。
次回はいつ訪問できるかは不明ですが、次回の訪問時にも新しい発展、発見(最近では深圳の地下鉄が、顔認証で乗車可能とする実験を開始したといったニュースも見かけました。)を感じることができるのではないかと、今から非常に楽しみです。
以上、長くなりましたが、明石よりAppeon社への出張報告でした♪