『インボイス制度』『電帳法』対応でマイグレーション!!
ここ最近のメールマガジン(PowerBuilder News)にも書かれていることですが、最近PowerBuilderのマイグレーションに関するお問い合わせがとても多くなっています。
マイグレーションとは、簡単に言い換えますとバージョンアップということになりますが、PowerBuilderの動作環境に関するお問い合わせや、メーカーサポート期間に関するお問い合わせ、新しいサブスクリプションライセンスの考え方やその価格などについてのお問い合わせなど、マイグレーションを開始するために必要な基本的な情報についてのお問い合わせはもちろんのこと、PowerBuilderのスキルを新たに習得(もしくは学び直し)するための研修のご相談や、実際のマイグレーション作業のご依頼まで、さまざまなお問い合わせをいただいています。
もともと『Windows10』対応ということでマイグレーションのご相談は多かったのですが、今年の夏頃からさらに増えた印象です。実際にマイグレーションに関するお打ち合わせをお客様とさせていただくと、『インボイス制度』対応と『電帳法』対応という2つのキーワードが頻出していることが分かりました。
『インボイス制度』とは、正式には「適格請求書保存方式」のことです。所定の記載要件を満たした請求書を「適格請求書(インボイス)」と呼び、このインボイスの発行または保存により、消費税の仕入額控除を受けることが可能となるようです(2023年10月から適用)。つまり、仕入や販売など請求行為が関係するようなアプリケーションについては、この『インボイス制度』に向けた改修対応が必要になるようです。
また『電帳法』とは、正式には「電子帳簿保存法」のことです。2022年1月の法改正により、電子取引における紙でのデータ保存が不可となり、電子データでの保存が義務付けられるようになりました(2023年12月31日までの経過措置あり)。こちらも電子取引に関連するさまざまなアプリケーションへの改修対応が必要となり、PDFなどへの帳票出力やペーパーレスへの移行が推進されているようです。
つまり、現在お問い合わせが増えているマイグレーションは、これら『インボイス制度』対応と『電帳法』対応が控えているため、PowerBuilderのバージョンを事前に最新化しておかなければならない、ということでご相談をいただいているといった状況となります。OSやデータベースなど最新環境への対応だけでなく、制度改正や法改正によるアプリケーションの改修対応も、やはりPowerBuilderマイグレーションには直結しているようです。
弊社では、お客様のマイグレーションの想定(内製か、外注前提か、常駐支援が必要か、持ち帰り開発が可能か、ご予算やスケジュールなど)に応じてさまざまなご提案が可能ですので、引き続き、お気軽にご相談いただけましたら幸いです。
なお、前述のマイグレーションを開始するための基本的な情報につきまして、下記ご紹介させていただきますので、ぜひご参照ください。
- PowerBuilder 2019 R3 サポート環境・・・まずはサポート環境を確認しましょう!
- Product Availability Matrix・・・メーカーサポート期間もチェック!
- Appeon PowerBuilder 価格・・・ちなみにライセンス&サポート費用は?
- マイグレーションとは?・・・そもそもマイグレーションって何だっけ?
- PowerBuilder マイグレーション手順書・・・非互換情報など技術的な情報が知りたい!