Web化への道!(1)どうすればいいの?
最新OS、DBバージョンアップへの対応をきっかけとして、マイグレーションや他言語でのフルスクラッチ、パッケージソフトへのリプレイスといった選択肢が検討されますが、実はその検討項目の中に、「Web化」というキーワードは、当たり前のように出てきます。 このような検討の際に、PowerBuilderの最新バージョンがどんな動作環境をサポートしているのか? といったお問い合わせと併せて、「最新のPowerBuilderはWebに対応したの?」といったご質問もよく聞かれることです。 お客様が「Web化」を検討される代表例として、
- 会社の経営層から「Web化せよ」といった要望(現場は今のままでもよいのですが)
- 震災などがあり、各拠点でのアプリケーション管理運用の見直しに迫られ、Web化を検討
- クライアント端末へのプログラム配布作業が大変でコストもかかるので、この機会にWeb化したい
などのお話を伺います。 このような場合、弊社では強力なソリューション『PowerServer』を現在ご紹介しております。 PowerServerは、Appeon社が2001年にリリースした『Appeon for PowerBuilder』のリネーム製品となり、PowerBuilderの資産をWebアプリケーションとして利用することが可能な製品です。
PowerServerの主な特長は、
- 開発環境がPowerBuilderのため、他言語の学習不要
- 開発環境がPowerBuilderのため、生産性が高い
- DataWindowもそのままWebアプリケーションで使用可能
- PowerServerへアプリケーションを配布するだけで、各クライアント端末へのプログラム配布不要
- PowerServerからDBに接続するため、各クライアント端末へのDBクライアントソフトのインストール不要
- 専用Webブラウザアプリ『IWA』を使用するため、ファンクションキーの扱いなどのブラウザ依存を回避
- C/S型アプリケーションからの高い再現性のため、エンドユーザー様の再教育が不要
- 帳票印刷もクライアント端末に設定されている通常使うプリンターから印刷可能
などがあります。 見た目も使い勝手もC/S型アプリケーションと同じ、それなのに配布も管理も楽になる、となると、まるで魔法のツールのように思えてきますね。
ただし、PowerServerも万能の製品ではありません。 PowerServerには、PowerBuilderの資産をPowerServer用のアプリケーションに変換するための自動変換機能が備わっておりますが、自動変換すれば全く作業が不要なのか?というと決してそうではありません。 PowerBuilderの古い関数や、Web化が困難な機能などはPowerServerでは非サポート対象となり、対応方法を別途検討し、手修正や追加開発が必要となります。 つまり、まずは自動変換し、自動変換できない部分や非サポート部分は個別的に検討して手修正を加えるというプロセスは、まさにPowerBuilderマイグレーションと同様の作業が伴います。
- 実際にPowerServerを評価したい
- PowerServerでC/S型アプリケーションの変換精度を試してみたい
- 昔一度製品を触ったことがあるが、最新バージョンがどうなっているのかを知りたい
といったお客様のご要望がございますが、安心してお任せください! PowerBuilderのトライアル版には検証用のPowerServerが付属しており、実際に環境を構築して検証することができるようになっております。 また、Web化への環境構築手順を記した記事も掲載しておりますので、是非参考にしてみてください!
[PowerServer Tips] PowerServer (PB Edition)セットアップ
マイグレーション