急な「改定・改版」に威力を発揮するPowerBuilderの高生産性
現在、市場にあるアプリケーション・パッケージ製品群では、圧倒的に多いのは財務会計システムや人事給与システムではないでしょうか? 数十年前の汎用機隆盛時代から全国的に電子計算センターや会計事務所が、こうした専門業務の役割を果たしアプリケーション・パッケージの開発と販売を担った歴史から考えても納得ができることでしょう。
特に、これらの業務は規則性が高く、いわゆる細部の修正・追加についても「パラメータ化」を施し、簡単に正確に早く対応できるように製品開発の努力を続けて来られました。
特に「給与計算」などは、年末調整時期に変更要素が集中しますが、それ以外は頻繁なシステム変更が伴わなかった過去もありました。 それでも「支給項目」「控除項目」含めて多様さが求められ、さまざまな金額要素の計算ロジックの変更も多い改良テーマが内在し、それに迅速に柔軟に対応してきた歴史がありました。
最近ではマイナンバー制度への対応も含めてリプレイス商談が活況化してきていると聞きます。
つまりは、お客様の満足度が高いパッケージ製品群とも言えるでしょう。
では?今年のコロナウィルス禍の影響により、「働き方改革」の一環として在宅勤務制度の新設検討やテレワーク推進を含めての検討、同一労働同一賃金待遇差点検対応、通勤費や在宅勤務手当の改定や既存の各種報奨金等や手当ての改廃含めて、現在の体系を維持しつつも変化に対応せねばなりません。 そうした環境の中で錯綜する個社毎の賃金改定実務において、苦労して自社特有のオリジナルの給与体系等を設計立案出来たとしても、さすがに秀逸なパッケージ製品とは言え、すぐに個社毎のニーズには対応出来ず、一定期間手作業で補完し、やがてはアドオン開発で対応せねばならないという状況は、今後は増えるのではないでしょうか。
これ以外にも、介護制度・医療制度等の国による制度改定は、数年単位で確実に行われ法案が承認されるまで「システム詳細仕様」が確定出来ないため、限られた納期で重要なロジック部分の改修が必要な業務システム群もあります。 こうした対応もIDE製品の高生産性が求められる開発です。
PowerBuilderのお客様の特長の一つとして、こうした制度改正による変更で「パラメータ化」が困難な業務システムでの開発が多いことが挙げられます。 いくらQCDを熟慮して標準化や汎用化に努力しても、やはりアドオン開発が必要な業務システムは確実に存在し、そうした開発に能力を発揮するIDE製品と言えます。
- 専門的な業務システムであり、且つ、制度改正等による急な「相応規模のシステム改修」を余儀なくされるシステム要件
- 業務ノウハウに熟知した少数精鋭のエンジニア達が、いわゆるIDE製品の生産性の高さに依存する開発要件
業務システム全体の骨格は揺るがないものの年内や数年に一度、相応の規模の部分改修を加える必要性がある業種や業務フローのシステム開発は、単なる「属人化」ではなく「匠の領域」のエンジニアが必要なのかも知れません。
これらの業務システム特性には、PowerBuilderの強さが十分に発揮できるIDE製品の一つと考えます。
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