レガシーシステムをPowerBuilderで再構築

Legacy(レガシー)を辞書で調べると、「遺産、世襲、受け継いだもの…」などと出てきますが、少し丁寧?なサイトですと、「新しいものが出現したが、長年使われ、いろいろな事情で完全に捨てることができない古い技術や仕様など」と書かれております。

また、従来のレガシーシステムとは、メインフレームやオフコンを使ったシステムを指しておりましたが、ここ最近では1990年代から2000年代に開発されたオープン系システムでも、最新の技術に対応することが困難で、レガシーシステムと呼ばれる場合もあると書かれていたりもします。

それ自体、決して間違ってはおりませんが…

 

こういうコンテンツを読まれた方、また最新技術を推進されているような方の中には、PowerBuilderイコールレガシーと考える方もいるかもしれません。実際、営業現場でそのような声をお聞きすることもありました。

以前、オンプレ回帰やクラサバ回帰などという言い回しで、PowerBuilder回帰の現状をお伝えしましたが、これはPowerBuilderビジネスが順調に推移していることの証左をお伝えしたいとの思いと、謂われなきレガシー呼ばわりへの反証でもありました。

そこで今回は、いま現在ユーザー様で行われている、レガシーシステムをPowerBuilderで再構築されている実態を書かせていただきます。

※近い将来、PowerBuilder活用事例でもご紹介させていただけるかと思います…

 

私がPowerBuilderに関わるようになり14年ほどになりますが、その頃は日々『PowerBuilderから他言語/他ツールへ移行するから』『PowerBuilderからJavaへの移行ツールはないの?』という声が多かったのも事実です。

もちろん、前メーカーの対応への不満もあり、ある意味で仕方ないこととは理解しておりますが、『総販売代理店の営業担当者に言わないでくださいよ』というのが本音でもありました。

しかし現在、そのような声は年に1回あるかないかというレベルです。ここ数年ではむしろ、他言語/他ツールで開発されたシステムをPowerBuilderに書き換えたor書き換えたいという声の方が圧倒的に多くなっております。

実際はメインフレームやオフコンとPowerBuilderを併用されているお客様が、メインフレームで開発された機能をPowerBuilderで再構築する動きが大半ですが、それ以外にもオープン系の他言語/他ツールで開発された機能を、PowerBuilderへリライトする案件も増えております。

 

Appeon社からワールドワイドの状況報告を受けたるたび、“欧米出羽守”に変身してしまう私ですが、欧米では旧来のSAP版PowerBuilderから最新のAppeon版PowerBuilderにマイグレーションを終えた企業が既に80%を超えたとのレポートがありました。慎重かつ安定版を長期間使い続ける傾向が強い日本ですが、欧米の傾向から数年のタイムラグはありますが、今後の国内動向も似たような数値になりますので、現状のAppeon版PowerBuilderユーザー様に加え、SAP版PowerBuilderを使い続けているユーザー様へのマイグレーション提案を加速させて参りたいと思います。

 

 

 

そのトリガーの一環でもある、3年ぶりのメジャーバージョン『PowerBuilder 2022 R3日本語版』のリリースが間近に迫ってきました。現在、Appeon社と弊社技術部門で日々ローカライズ版の検証作業を行っておりますので、来月ぐらいには正式なリリース日を発表できるものと思います。いましばらくお待ちいただけますでしょうか。

 

また、メジャーバージョンリリースに伴い、7月にはユーザー様向けにリリースセミナー開催を計画しております。会場手配の都合から日程だけ先行しておりますが、7月17日(水)に大阪、7月19日(金)に東京で、どちらも午後からの開催予定となっております。詳細が決まり次第、PowerBuilder Japan Portal、メルマガ等でご案内をさせていただきますので、こちらにつきましてもいましばらくお待ちいただけますようお願いいたします。

 

今回のコラムでは、既存システムをPowerBuilderに寄せることが常態化しつつあるユーザー様の動向をお伝えいたしましたが、次回私のコラムは8月の予定ですので、大盛況のリリースセミナーの模様をお伝えできればと思います。

 

これからも、進化し続けるPowerBuilderをよろしくお願いいたします!

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