マイグレーションするメリット
「マイグレーション」することで、どのようなメリットがあるのでしょうか?今のバージョンを使い続けるよりも良いこととは?
実は古いバージョンは数多くの問題や制限を抱えており、新しいバージョンで解決可能なものがありますので、以下に説明します。
大きなサイズのファイル入出力ができるようになる
長い年月システムを稼働しているとデータも大きくなっていきますよ。PowerBuilder 9 以前のバージョンでは 32,765 byte を超えるファイルを、どうしてもスムーズに都合よく扱えませんでした。こうしたストレスが解消されます。
新しいファイルの形式で出力できる
Excel ファイルを開くときにエラーメッセージが表示されませんか? それは「XLS 形式」という古いフォーマットが原因です。PowerBuilder 11 以前では Excel はこの形式だけしか出力できませんでしたが、新しいバージョンでは「XLSX 形式」での出力が可能になります。
Unicode が取り扱える
「𠮷田」さん、いままで名前が「??田」に変換されていたのでは? PowerBuilder 9 以前のバージョンでは Unicode が取り扱えなかったため正確なお名前を登録できなかったお客様も多かったのではないでしょうか。こうした漢字もストレスなく扱えるようになります。
アプリケーションの外観を簡単に変更できる
古いバージョンではグレーを基調とした古めかしいデザインから、アプリケーションの外観を変更するには時間や手間がかかりませんか?新しいバージョンで追加された UI テーマ機能を利用すれば、アプリケーションの見た目をダイナミックに変えられますし組み込みテーマも用意されているので、UI のモダナイゼーションが簡単にできます。
豊富な機能を直感的に、よりスタイリッシュに表現する
アプリケーションにさまざまな機能を追加したものの、メニューもどんどん増やしてしまったためユーザーが辿り着けず、機能の持ち腐れに陥ることもあったのでは?そういう時は RibbonBar コントロールをご検討ください。Microsoft の Office のようなお馴染みのメニューなのでユーザーも扱いやすく、機能ごとのボタングループ作成やボタンアイコン設定でより直感的で使いやすくなります。
アプリの配布が Web サーバー経由で簡単に行える
アプリケーションの配布は手間がかかる・・・と正直思っていませんか?PowerClient はその悩みからあなたを解放してくれます。PowerClient を使用すれば、 HTTP / HTTPS を介して Web サーバーからアプリを配布でき、更新の自動化も簡単に行えます。
PowerBuilder で作成したアプリを C# 化する
自社のサービスをWebに公開したいと思っていませんか?Appeon 社が新たに開発した軽量な IDE である SnapDevelop により、データウィンドウオブジェクトを C# で利用可能なモデルへ、また PowerScript を C# の構文へ変換することができます。PowerBuilder 2019 R3 以降のバージョンにバンドルされているので、マイグレーションするとともに、アプリケーション内のデータベースアクセス処理やビジネスロジックを WebAPI 化し 3 層構造のシステムに変更することでアプリケーションの強化も図れます。
などなど使い勝手が良くなることや、
新しい OS をサポートしている
PowerBuilder 12.6 以前では Windows 10 をサポートしていません。
新しいバージョンの DB に接続できる
SQL Server に接続できない? ご利用の PowerBuilder が Native Client のバージョンに対応していないのかもしれません。
と、避け難い深刻な問題を解決することもできます。このように古いバージョンで開発したシステム、そしてそのシステムを動かすための古い OS や DB を使用し続けるよりも、新しいバージョンにマイグレーションすることで「セキュリティの向上」や「お客様満足度の向上」など、さまざまなメリットが得られます。 ここでは PowerBuilder で開発したシステムを新しいバージョンへマイグレーションするメリットをいくつかご紹介します。
セキュリティ向上
現在どのような環境でシステムを運用していますか? まさかとは思いますが、まだ Windows 7 や Oracle 11g を使っているのでは?
新しい環境はそれぞれの製品のメーカーにより常にセキュリティアップデートが施されています。 こういった日進月歩で新しくなっていく OS や DB 環境へ対応するため、 PowerBuilder は日々活発に開発が行われています。 このように進化を続ける PowerBuilder の新しいバージョンを利用し、マイグレーションとともに OS や各種 DB のバージョンも最新化して、システムを安心・安全な環境で利用しましょう。
メーカーサポート
PowerBuilder 12.6 以前のバージョンをご利用のお客様へ。
システムを開発する上でお困りのことはありませんか? お心当たりのあるお客様は今すぐバージョンを上げましょう。最新バージョンでは、なんらかの問題が発生した場合でもスペシャリストを擁するメーカーのサポートを受けることができ、解決へと導いてくれます。 また、サポート期間内の製品では常に不具合の報告を受け付けており、深刻な問題については数日で修正モジュールがリリースされたケースもあります。
なお、Appeon PowerBuilder は「サブスクリプション契約」となっており、契約期間中は常に最新のバージョンを利用することができます。 最新バージョンを維持することで常にメーカーサポートを受け続けられます。
不具合の修正/新機能の追加
製品の不具合を回避するために非効率な処理や運用を行っていませんか?
面倒な操作や不安定な動作は、小さなものでも少しずつお客様にストレスを蓄積させます。 PowerBuilderはバージョンを重ねるごとに多くの不具合を解消してきているので、これらの問題が改善されている可能性があります。お客様の満足度 UPのために、システムをマイグレーションしませんか?
また、新しい機能でいくつかの悩みを解決できる可能性があります。 たとえば、「ランタイムと IDE の分離」、「UI アクセシビリティと自動化のサポート」、「Microsoft SQL Server の機能強化」、「新しい CompressorObject と ExtractorObject」・・・などなど開発者の利便性向上やお客様の要望に答えるさまざまな新機能が追加されています。 ひょっとすると開発当時は実装できずにお客様に我慢してもらった仕様も、新しいバージョンなら実装できるかもしれません。
TCOの抑制
このようにご紹介したメリットは、別の言語に移行することでも得ることができるかもしれません。
とはいっても他言語への移行は膨大なコストが掛かります。その費用や労力は計り知れません。 そこでご検討いただきたいのがマイグレーションです。 PowerBuilder でマイグレーションを行う最も大きなメリットこそが、「トータルコストを抑えられる」という点です。 PowerBuilder のバージョン間の差異は比較的小さく、自動でシステムのマイグレーションを行うオートマイグレーションという機能も組み込まれています。 これらの特性により、他言語への移行やフルスクラッチでの開発と比べて断然、コストを抑えてシステムを最新化することができます。
その上、システムが新しくなってもユーザーの再トレーニングに悩む必要はありません。 使い慣れたシステムから新しいシステムに変わるとき、ユーザーに操作を覚えてもらうために掛かるコストは無視できるものではありません。 しかし、マイグレーションでは現行のシステムと同じく動作するように移行するのが基本ですので、再トレーニングは最小限で済みます。 このようにさまざまな面でコストを抑えられることはマイグレーションの大きなメリットといえるでしょう。
どうですか?
進化し続ける PowerBuilder でマイグレーションを行うことは、このように数多くのメリットがあります。今すぐご利用のシステムを見直し、マイグレーションをご検討ください!