データベーストレースツールを利用する
2021/05/20
方法
データベース トレース ツールを使用することで、PowerBuilder または PowerBuilder アプリケーションから接続中のデータベースに対して実行される内部コマンドの記録をログファイルに出力できます。
ログファイルはデフォルトで「DBTRACE.LOG」となっていますが任意のファイル名を指定することも可能で、データベースのトレースを起動すると PowerBuilder によってコンピューター上にログファイルが作成されます。
トレースはデータベースとの接続が解除されるまで続きます。
ログファイルに出力される情報は以下のとおりです。
- データベースへ接続する時に使用したパラメーター
- 各データベース処理の実行時間 (ミリ秒単位)
- データベース内のテーブルやカラムの取得 / 表示する際に実行された内部コマンド
- [例]
- SELECT 、INSERT 、UPDATE 、DELETE など SQL 文の準備と実行
- カラム情報の取得
- 行のフェッチ
- カラムへの値のバインド (接続するデータベースがバインド変数をサポートしている場合)
- データベースへのコミットやロールバック
- データベースとの接続解除
- データベースインターフェイスのシャットダウン
また、ログファイルの出力形式は以下のとおりです。
COMMAND: (time) {additional_information}
- COMMAND
- データベース処理を行うために PowerBuilder が実行する内部コマンド
- time
- PowerBuilder がデータベース処理を実行するのに要した時間 (ミリ秒単位)
- additional_information
- (オプション) コマンドに関する追加情報
例として、以下はログファイルの一部で PowerBuilder が内部コマンドを実行して SQL Anywhere のテーブルから 2 行フェッチしたことが示されています。
FETCH NEXT:(0.479 MS) COLUMN=400 COLUMN=Marketing COLUMN=Evans FETCH NEXT:(0.001 MS) COLUMN=500 COLUMN=Shipping COLUMN=Martinez
データベース トレース ツールの起動や停止、設定方法など、詳しくは日本語翻訳マニュアル (Help ファイル) の「データベースとの接続」- 「データベース接続に関するトラブルシューティング」- 「データベース トレース ツールの使い方」を確認してください。
Appeon PowerBuilder 2017 R3 日本語翻訳マニュアル
Tips情報
プロダクト :PowerBuilder
バージョン :2017R3