マイグレーション
マイグレーションとは？
現在ご使用されているお客様のアプリケーション・ソフトウェア資産を最新のシステム環境で安定的な動作を実現できるように｢システム移行（System Migration）｣を行う作業の総称です。
PowerBuilderは、Appeon社が製品開発を行うようになってから、従来に比べ最新のOSやデータベース環境に迅速に対応しながら、機能拡張を長期的な製品ロードマップ計画に基づいてバージョンアップが継続されておりますので、製品の継続的な供給につきましても安心してPowerBuilder最新版へのマイグレーションを進めていただいております。
また、既にご承知のとおりWindows10は2024年10月14日にサポート期限が終了します。
※有償の拡張セキュリティ更新プログラム (ESU)を除く
Windows11対応は、PowerBuilder 2022 R3 日本語版でお早めにご対応ください。
サポート終了製品の継続利用はリスクしかない
既にご案内のとおり、SAP社からリリースされたPowerBuilder 12.6日本語版は2018年1月31日をもって販売終了となっております。
それ以前の例えば12.1、11.2、10.0、9.0などのバージョンをお使いのユーザー様も少なからずいらっしゃいますが、『動いているから大丈夫』『特に問題は無さそう』という時代は過ぎ去り、いまは企業コンプライアンスやITガバナンスなどの観点からも、サポート終了製品を使い続けることはリスク以外の何ものでもありません。
システムを利用する方はもちろん、構築する方の安心・安全を実現するためにも、マイグレーションは欠かせない要素となります。
マイグレーションを単純な移行作業で終わらせない
『単純移行（見た目も機能も変わらない）では予算が承認されない』といった声をよくお聞きします。
これは、経営層に本質的なリスクがご理解されていないという側面とともに、ご多忙な情報システム部門の都合もあり、後回し（塩漬け）にされているという側面もあるかもしれません。
また最近では、実際にマイグレーションを実施したユーザー様でも、『監査部門から指摘され仕方なく』といった声も少なからずお聞きします。
マイグレーションを実施するトリガーが、このような他部門（または顧客）からの指摘による場合、当初予定していなかった作業が急遽組み込まれることにより、本来進めるべきシステム構築計画にも重大な齟齬がでる可能性が高いかもしれません。
最近のPowerBuilderユーザー様の中には、もう一歩踏み込み、より戦略的にマイグレーションを実施する企業様が増えてきました。
マイグレーション実施の際、例えばWeb API機能を活用しQRコードを生成、PowerBuilderで構築された在庫管理システムの帳票に貼付したり、同じくPowerBuilderで構築された勤怠管理システムと路線情報検索を連携し、経費精算を効率化するなど、いわゆるモダナイゼーションを進めております。
近い将来（既に実施中のユーザー様もいらっしゃいますが）、マイグレーションをトリガーとし、企業DX（デジタルトランスフォーメーション）を成功に導いたり、AIを活用しながら従来システム（企業ノウハウがつまった既存資産）のパフォーマンスを向上させる日が来るかと思います。
マイグレーションは定型業務になる
デジタル時代が加速する現在、日々スクラップアンドビルドを余儀なくされる情報システムの現場では、マイグレーションはスポット的な移行作業という認識は薄れつつあります。
実際に欧米では、Appeon社が導入したサブスクリプション形式を活用し、マイグレーション頻度を短期化することにより、常に最新のOS、DB環境に適合させるだけでなく、最新機能の活用を推進することにより、常に自社の市場競争力を高めております。
当然、日本でもこの動きは加速していくと想定されます。
お客様の大切なソフトウェア資産を持続的に安定稼働させ、今後の市場環境の変化に迅速に対応する機能改良を加え、将来に亘って成長し続けるシステムとして資産活用する上でも、マイグレーションは重要な提携業務となりつつあります。
PowerBuilderで開発した業務システムのマイグレーションについて、｢詳しく相談したいが、色々な問題があって、どのように進めればいいのか？｣と、お悩みを抱えているお客様のお役に立てる情報を以下にご紹介します。
是非、下記のコンテンツもご参考にしてください。
マイグレーション｢よもやま話｣
これまでにご支援してまいりましたマイグレーション案件でのさまざまな経験から、数多くの発見や気づきがありました。
